訃報

  • かねて入院していたM田君の奥様が亡くなられた。昨晩11時、彼からの電話。癌の手術が昨年の2月。その後落ち着いていたが10月に再発。12月9日に再手術を行ったが、手の施しようがなかったとの事。まだ若い。二人とも遅く結婚したから、子供も乳呑児。痛ましいとしか言いようがないが。
  • みんな公然の事実として受け止めて、彼を速く帰宅させる程度しか、配慮する事が出来なかった、昨日は定時に帰宅。その時の状態はどうだったのだろうか。彼に言わせると、「何時逝ってもおかしくない状態」が続いていた。どのようにするか、まだ決まってないだろう。彼の自宅である桂村で、それとも、奥さんの実家であるひたちなかで終いをするか。彼は、桂村と言っていたが、どうなるか。
  • 彼女の事もよく知っているから、辛い。
  • 11時に訪問。彼女の顔は、むくみも取れ、昔に戻っていた。ただ、白髪が増えていたが。現状を理解できない子供達は、来客が多くてはしゃいでた。「課長より悔いの無いように出来るだけ尽くせと言われた事で、助かった」と言われた。いくらやっても際限がない。結果として回復できれば最高だったのだけど、出来得なかった。最初から出来得ることはないことだったが。明日の朝礼で、みんなに謝ろう。何とかの希望が、みんなに苦労・負担を与えた事。でも、なしえなかった事。
  • 妻というのは不思議な生き物。やかましく、鬱陶しい生き物。だけど、居ないと、何も出来ない、何も考えられない、一番身近な、局限すれば、自分より大切な生き物。自分を捨てても守らなければならない自分より大切な人と言うべき人。親よりも、当然子供達よりも、そして自分よりも大切な宝物だろう。何を置いても、子供は可愛いが、妻の代わりにはならない。親と一緒の時間より、妻と一緒の時間の方が遙かに多くなってきた。起きて、話してる時間より、話はなくても、一緒に寝ている時間も含めて。
  • 田舎での生活は難しい。彼は、前に私が「どうするんだ」と聞いたとおりの答え、田舎で葬式を出す。最初は良い。保育所も小学校も近い。何も知らない子供達がはしゃぐ。彼が泣く、私も泣く。辛い。